茅ヶ崎の生活環境と災害への備え(災害最新情報) Living Conditions & Disaster Reports


はじめに Introduction

ここでは、市民の生活環境(教育は別ページで紹介)と
市民として災害へどう備えるかという観点から災害の最新情報
をお伝えする。 記:2005年2月23日

1.備えるべき地震の情報 1.我が町の震度は? NEW
2.備えるべき地震の情報 2.プレートとは何? NEW
     (プレートテクニクスの簡単な解説)

3.備えるべき地震の情報 3.神縄・国府津-松田断層のこと(予告)
4.備えるべき地震の情報 4.茅ヶ崎の地下構造と断層の可能性
                   (予告)

5.街の安全度 は?       Degree of Safety

6.市民の災害に対する関心度は?  
           Degree of Interest for the Disaster

7.コミュニティ(住民)の災害に対する備えは?      
           Defenses of the Disaster in Community

8.医療は? Medical care


The bottom : Training for Fight the Fire
 ( in My Community 1999 )
Mr.Tsujita     back : Haluja IKEDA( harf pants)

備えるべき地震の情報1.我が町の震度?

首都直下地震については、総理府・防災ホームページで最新情報を
発信している。(リンク集1.に付けた)
PDF文書で全文印刷可能。内容が充実していて図(カラー)豊富。

第12回(2004年11月)では、優秀な学者がワーキンググループを
組んでその成果を発表。
資料にその詳細がある(溝上さんが代表)。
情報公開もここまで進んでいるので、ぜひ皆さんもお読み下さい。

以下の図はその成果をまとめた関東各地の予想震度。
この震度に対する備えを、行政と個人がとることが大切と思う。

この予測図で想定された活断層地震は、以下のもの
関東平野北西縁断層帯 (埼玉県北部)
立川断層帯 (東京北西〜埼玉南部)
伊勢原断層帯 (神奈川中央))
三浦半島断層帯 (神奈川南部))
神縄・国府津-松田断層帯 (神奈川西部)

この5つの活断層による直下型地震と
M6.9 内陸地震
M7.3 プレート境界地震
の7つの地震の地表震度を重ね合わせたのが下図。

これによると、茅ヶ崎と湘南は震度6強。一部では震度7となる。
関東の大部分では、関東大震災にちかい揺れと被害となる。

普段の備えをこの震度で、住民も行政も取らないといけないのでは?

記:2005年2月23日(修正25日)

The bottom : Earthquake Map in Tokyo-area
after 0〜20 years.( Nov. 2004 )
Japan goverment commitee 

備えるべき地震の情報2.プレートとは何?

地震はプレートとプレートの境界部分で起こる海溝型・巨大地震と
内陸の活断層による内陸直下型、沈み込み帯内での直下型がある。


プレートとは何? という質問が多い。

地球の表面が10枚くらいのプレートで出来ていることが判りだしたのは
1965年ころ。
プレート・テクトニクスという考えで「地球を1個の存在」としてみる。

地球は野球のボールに似ているので、以下説明に使う。

野球ボールの表面は3枚の皮(プレート)で出来ていて、
この皮は糸で縫い合わされる。

地球の場合は、この皮(プレート)が上下重なり合い貼りついている。
地球は回転(自転)しているので、この重なった部分が色々に変化する。
また、地球の内部は流体なので地下での対流による変化も激しい。

この動きのプロセスから『沈み込み帯(ゾーン)』という言葉が出来た。
この言葉は1970年から使われ始め、現在地震のメソードとして小学生
も知るものとなっている。
残念なことに壮年〜老年の世代は、学習するチャンスがなく殆どはプレート
テクニクスを知らない。

海中の沈みこみ帯は海溝を形成、海と山のプレートが衝突すると海側
のプレートが陸のプレートの下に沈み込む。

伊豆半島はフィリピン海プレートが陸と衝突したときに沈み込みが出来ずに
残ったもの。現在も本島(神奈川県と静岡県)をごりごりと押さえつけている。

この沈み込み帯の部分は奥行は100kmに満たないとされているが、太平洋
プレートのように太平洋をグルット1周する長大な長さをもつものがある。

2004年12月26日スマトラ沖地震と大津波を起こした震源は4700km
の長さの沈み込み帯の場所で起きた。

「プレート境界の地震」と呼ばれるものは、プレートが沈み込む際に起きるズレ
とそれがハネル時のエネルギーで起きるので、津浪を起こす。


なお、このプレートテクニックスという考えは、突然現れたわけではない。
それ以前では、ダーウインの強力な後援者でも知られ、「ウォレス線」の
提案で知られるアルフレッド・ラッセル・ウォーレスがうすうす気が付いていた?

このウォーレス線とはインドネシアのバリ島とわずか25km西のロンボク島の
生物と植生がちがう。それは北部のボルネオ島とスラウェシ島の間の変化
と同じでこの間に何かの地球的変化?があるとして1863年に提案された
もの(後に大陸移動ということで説明がつく)。


いろいろ解決不能であった地球物理の世界は、このプレートテクニックスの観
点でほぼ解決。インド大陸は南極から分離してアジア大陸と衝突。 その為
にしわくちゃに盛り上がったのがエベレストなどのヒマラヤ山脈。

スリランカの石と南極の石が同質と2005年1月日本の学者が発表。

変化の多い40年間を、私達は生きている。
知識を知るということが、大切なのが現代。
皆さん、いろいろと勉強しましょう!

下記で使用した地図を掲載する早川書房「クラカトアの大噴火」
サイモン・ウインチェスター著、柴田裕之訳
原著は2003年、翻訳は2004年。
上記のいろいろを知るのには最適の本で、お薦め。
ジャワ島西の火山が大噴火して大津波が発生、3万人以上が死。
2004年インド洋大津波に良く似た光景で30m以上の高さの邸宅
を破壊して住民を全滅させている。1883年のこと。

記:2005年2月24日(25日修正)

下は地球のプレートとその周辺部の火山の図
(原典:2003年クラカトワの大噴火より)

街の安全は? Degree of Safety

警察は茅ヶ崎警察署。寒川と茅ヶ崎が担当の地域です。

防犯協会があり年1度総会で犯罪状況等の報告があります。
私(池田晴哉)は、防犯連絡員を5年間していました(2002年
3月末迄)が連絡員の集まり等は開催されず、形だけに近い。
日本の組織は横並びで存在さえしていれば良いというのが多
すぎますが、連絡員の定期的な集まりは必要とおもう。

殺人等は、恋愛のもつれなどの単純犯罪(警察ではこう呼ぶの
です)は数年に1度の割合であります。但し、特に多いという状
況ではないそうです。
ヤクザはいないことになっています。お隣の平塚はいろいろと物
騒なようですが茅ヶ崎は安心。

このところ、茅ヶ崎は他の地域と同様自動車盗難が多い。
高級車を路上パーキングに常時駐車している日本の現状は、他
の国から見たら異常です。
しかしその割りには島国なので外国人に盗まれる割合はまだ少な
い。私のところでは車両盗難はありませんが、車内あらしは年数
件の割合で発生している。

また、自転車の台数が異常に多い茅ヶ崎では、自転車泥棒は犯
罪と思わない人も多く、たびたび盗まれます。
とんでもない場所に鍵を掛けて乗り捨ててあり、電話や住所を記
入しておくと戻るケースも多い。私も1台やられました。

また、郵便物盗難が、2000年頻繁に起こりその犯人も特定さ
れたのですが、数日間で保釈されました。私も被害者の一人で
すが、郵便受けに鍵を付けて、その後は被害はありません。
この犯人はその後も何回と見かけましたが、ガードが高くなった
ので防げています。

再犯防止に住民も対策が必要な時代になりました。皆さん油断
は禁物です。


警察官の皆さんのことで一言

神奈川県警は、いろいろと事件が多く、評判が良いとはいえない。
市内の甘沼では、警察官が泥棒したという事件もあった。
しかし、どの社会にも困った人が紛れ込むのは避けようがない。
そして、我々の安全は、熱意のある警官に守られているというのも
事実です。
私達のところも夜間、駅前交番の皆さんが巡回してくれている。
その人たちへの感謝は忘れずに持ち続けたいと思います。

日夜働くお巡りさんありがとう。そして、残念なことですが鍵は
きちんと掛けましょう。

交通事故は、2002年に入り茅ヶ崎では3月末まで死人がゼロ。
小さい事故は市内の道路全てで起きています。また、こんな所で
という場所で死者が発生していて油断は禁物。
自転車は夕方早くから灯りを付けましょう。また、車運転の方は狭
い道では30km/h以下でゆっくり走りましょう。

the bottom :Japan Coast Guard: Ship IZU
               and Training of the Disaster
         (foward: MinatoMirai 21 YOKOHAMA)

市民の災害に対する関心度は?Civil level of Defenses for the Disaster

市民の災害に対する関心度は、他の地域
と比べると、明らかに高い。

地域から防災担当を集めて実施した『防災
リーダー研修』は二日間に渡るハードなス
ケジュールでかつ体育館宿泊であったにも
かかわらず70名が集まった。
(2001年の訓練)
それも、若い人〜高齢者まで広い年齢層で
参加(女性は2名)。
このメンバーは『茅ヶ崎市防災リーダー』に
認定され地域での活動を期待されている。

その後毎年防災リーダー研修会は開催。
ハードな日程ですが、得ることも多いので
今後声を掛けられたら是非参加しましょう。
2004年は6月19・20日が研修会

市の防災リーダーは2003年秋には200
人を越えた。

2002年度から『地区の防災訓練』は、防
災リーダーが避難方法などの訓練を担当し
ている。教えることで私達も訓練になり、ま
た一般の方からもヒントを色々いただけた。

なお茅ヶ崎は地域を大事にする人が多い。
浜降祭などの行事も、高校生のかなりの層
で参加している。

娘さんたちは、結婚しても比較的多くの人
が茅ヶ崎に新居を置きたがる傾向がある。
それらが、良い方向で、茅ヶ崎を大切にす
る気持ちと結びついているように思う。
茅ヶ崎の娘さんと恋愛している諸君は、こ
の町に住むのを覚悟していて下さい。

このような地域を愛する心が、災害発生時
には大きな力となるので、ずいぶんと頼もし
い感じがします。

なお、神奈川県の地震に対する被害予測
では、茅ヶ崎市は火災の発生が多いとされ
ている。

残念ながら火災に対する対応は、消火器
が街路等に配分されているだけで心もとな
い状況。
静岡県のように、全員が消防団OBなどとい
う状況にならないと、大地震で火災が多発
した時はお手上げです。
バケツリレーでは消せる規模ではない。
『高齢者消防隊』や『婦人消防隊』などの組
織化を考える時期にきていると思う。

災害発生時は、昭和の戦争時と一緒で、竹
槍で本土防衛に備えたというのに近い体制
しか出来ていないのが、残念ながら現実。
たとえが古すぎたかな。

2004年5月27日改訂

the bottom: Training For the Disaster
                1999


コミュニティ(住民)の災害に関する備えは? Defenses of the Disaster in Community

住民の災害への備え(防災)では、私達の住んでいるパーク
タウン茅ヶ崎もかなり強力です。

任期自由の防災福祉事務局は、13人以上(自治会会員の
4.4%)のメンバーがいます。
毎月1度(第2土曜)の定例会は、自由参加で出席者は多く
はないのですが、行事には、強力なメンバーとなります。
いろいろな企画は、「楽しくないことはしない」という方針で工
夫しながら取り組んでいます。

防災ウォーク「東海道を歩こう」もそのような流れで2002年
1月からお試しバージョンで開始。せっかく歩くのですから東
海道の歴史を知りながら、教養を深めつつ歩く訓練もする。
また、歩きながら周辺状況の調査をしました。
今後は、茅ヶ崎市、平塚市、大磯町の協力を受けながら住民
主体の「防災歴史ウォーク」に発展させて行きたいと思ってい
ます。今後の皆様のご参加をお待ちしています。

2003年1月11日サバイバルウォーク湘南版は毎年同じは
イヤダという人が多く、一里塚から江ノ島への「海岸ウオーク」
としました。2004年もこのコースで定番化?
いずれにしても、阪神大震災に最も近い土曜日午前9時に
茅ヶ崎一里塚付近にお出で下さい。(雨天は中止)

また、2年がかりで作成した「地区の防災計画」は、2001年
秋全戸配布した。
リンク集の「情報防災フォーラム」でこの文章部分を配布して
います。2004年現在メールでの注文はこのHPのポスト経由
でお願いします。
2003年末現在で千葉県、埼玉県、神奈川県、愛知県、三
重県、兵庫県などの防災役員から請求があり、その方々には
お送りしました。
自主防災組織のみなさんは加工自由ですので、遠慮なくご利
用下さい。               以上:2004年5月記

2003年3月総会で自治会長が総会議案書にない提案をして
防災福祉事務局の存在が宙に浮き、2003年度は活動休止。
災害ボランテイア活動として2003年度自治会に協力していま
すが事務局独自の動きは殆どしませんでした。
組織はむつかしい。長に人材を得ないと有効な組織も機能し
なくなる。なお、2003年度は長に人材を得て活動が生き生き
している。リーダー次第というのが市民団体のつらいところです。

『湘南防災ウオーク2004』は単独自治会活動に留めて1月
江ノ島ルートで実施。20名参加(リタイヤなし)
『東海道一里塚400年ウオーク』は別途思案中。
                    記:2004年1月19日
2004年度は私が自治会長・防災会長になり防災事務局
の再生に取り組む予定。災害は長期間待つと組織が弱体
化するのが辛いところ。       記:2004年5月

下の写真は、日本に数台配置されている放射能対策緊急車
両(川崎市消防局所属)です。
右手前の黄色い服が鉛入りの防御服、試着したのですが大
変重い。これは下着にあたりこの上に赤いつなぎを着ます。

the bottom: Defensive Car for the Disaster of
               Radioactive Elements.
            Right: Defensive uniforms


医療は? Medical Care


茅ヶ崎の医療施設は、色々あります。

『茅ヶ崎徳洲会総合病院』
Tokusyukai Hospital
http://www.shonan-inet.or.jp/~ctmc/
若い医者が多く、患者に対しての説明がやや荒い医者もい
ますが、私の付き合う範囲では好青年の医者達です。
知人の奥さんが、説明下手の医者に出会いかなり傷ついた
ということも聞きますので、その点は今後改良していただきたい。
元院長が名物産婦人科の医者で、産科の評判は良好。
なお、産科の食事はグレードアップして欲しいという声も聞
きます。担当の藤野さんよろしく!
2004年5月追記
ついにカミサンの花房このみがお世話になりました。
腰が痛い。それも我慢ができない!しばらくして湿疹ができ
皮膚科に行く。美人の渡辺京子医長(東京医科歯科大
1991卒)が明快に診断。帯状疱疹でグラクソの高い薬で
治療。きちんと治療すると2度とかからないそうです。

市民病院
Chigasaki City Hospital
の評価は様々です。
私が試合中怪我をして、救急車で運ばれた時の若い外科
医は優秀でした。新しい病院になり今後の成果を期待する。

Others Hospital
その他の私立病院は、老人医療で稼ぐという方針が徹底し
ている茅ヶ崎でチエーン化した施設がある。
医者の数は少なく建物は安普請ですが小綺麗に見せてい
て内容を知らない人々が沢山利用している。親父が入院
して植物人間化したヒドイ病院です。
ホームページでは、悪口を言わないのが鉄則ですので地域
全体の底上げを願うという結論に留めます。
医療には、医者の技量と人格の向上が必須ですので、関
係者の皆様の努力を期待。

個人診療所には、良い所が色々ある。大病院に頼らず個
人の専門医療機関を上手に利用して下さい。

私達のお付き合いのある診療所は下記。

尾山小児科 
 Oyama Pediatrics Clinic
茅ヶ崎市高田2-6-62
0467-53-3366
親の私も子供から移されたインフルエンザ等では利用する。
強い薬は使わないようにされているのが、気にいっている。

松宮歯科 
Matumiya Dental Clinic
「お薦めショップ」に特記。
入れ歯が合わないなんて人にもお薦めです。

眼科は『川原眼科』 
Kawahara Ophthalmology
茅ヶ崎市幸町24-1
0467-82-2830
かみさんが眼をはらして治療を受けて評価。
おじいさん先生(失礼!)は、茅ヶ崎市歌の作詞者と聞く。
若先生が現在の主力。手術日が決まっているので電話で
確かめてお出で下さい。
我が家ではめがね屋さんと結託していないことでの評価
も高い。

産科は大庭(藤沢市)にある産婦人科
『吉田クリニック』 Yosida Clinic
の評判が良い。
2002年4月ここで出産した若い友人は大病院でない産院
の良さを評価している。ここは食事も良く、個室で入院費も
中の下の値段だそうです。
Tel. 0466-88-1103    大庭ライフタウンのジャスコの隣。

『青木クリニック』 Aoki Clinic
茅ヶ崎市新栄町13-45
0467-84-5223
徳洲会の救急医療部長で、台湾地震時に救援に行かれた
青木さんが独立された。
青木さんとは、台湾地震救援報告で知り合っただけですが
人間が信用できるとの直感で皆さんにお薦めします。
また、今後の良い医療を期待しています。

下は特殊救急車両(神奈川県内)ベンツ製の車両など。
  2001年秋 県消防学校にて

The bottom: Emergency Car




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